生理前になると、なぜかいつもより感情が不安定になったり、些細なことでイライラしたり…。
そんなPMS（月経前症候群）の症状に、静かに悩まされている方は少なくありません。
「気持ちがコントロールできない」「落ち込んでしまう自分が嫌になる」――
そんな時こそ、**やさしく心と体に寄り添ってくれる“ハーブの力”**を取り入れてみませんか？
この記事では、PMSによるイライラをやわらげるために役立つハーブの種類と、おすすめの飲み方・取り入れ方を、丁寧にご紹介していきます。
“がんばりすぎない”ための時間を、ほんのひと口のハーブティーから始めてみましょう。
1. なぜPMSでイライラするの？心のゆらぎのメカニズム
PMS（月経前症候群）は、生理の3〜10日前に現れる心や体の不調の総称。中でも「イライラ」「情緒不安定」は多くの女性が経験する症状のひとつです。
◆ ホルモンバランスの変化がカギ
排卵後から生理直前にかけて、女性ホルモンであるエストロゲンの減少と、プロゲステロンの増加が起こります。このホルモンの揺らぎが、自律神経や脳内の神経伝達物質に影響し、感情の浮き沈みやイライラを引き起こす原因に。
2. ハーブがPMSのイライラにやさしく効く理由
ハーブは、古くから自然療法や民間療法として使われてきた植物の力。
なかでも“心を穏やかに整えるハーブ”は、PMSのイライラや緊張をやわらげるお守りのような存在です。
- リラックスを促す香りや成分
- 自律神経を整える作用
- 女性ホルモンのバランスに寄り添う作用
こうした特性をもつハーブをお茶としてゆっくり味わうことで、内側からのやさしいセルフケアが叶います。
3. PMSのイライラにおすすめのハーブ5選
◆ ① チェストベリー（チェストツリー）｜ホルモンバランスを整える
チェストベリーは、女性ホルモンのバランスを整える代表的なハーブ。特にプロゲステロンとエストロゲンの調整をサポートするとされ、PMSのイライラや情緒不安定、乳房の張りなどに効果が期待されます。
ポイント：
- 継続的に摂ることで体質に働きかける
- 妊娠中や授乳中は使用を避けましょう
◆ ② ラベンダー｜香りで心を落ち着ける
ラベンダーは、リラックス効果のある香りが特徴のハーブ。イライラや不安感をやわらげ、眠りの質を高めてくれると言われています。
おすすめの取り入れ方：
- ラベンダーティーでほっと一息
- 寝る前にアロマオイルやハーブピローとしても◎
◆ ③ カモミール｜神経をやさしく鎮める
甘くやさしい香りのカモミールは、心の緊張をゆるめ、イライラや不安、落ち込みなどに穏やかに寄り添ってくれるハーブ。PMSで気持ちが不安定な時のお供にぴったりです。
こんな方に：
- 情緒の波が激しい
- 生理前に眠れない、寝つきが悪い
◆ ④ レモンバーム｜気分を明るく前向きに
レモンバームは、ほのかなレモンの香りが心地よく、不安感や緊張感をやわらげて、気持ちを前向きにしてくれる作用があります。PMSによる気分の沈みがちな時期におすすめ。
◆ ⑤ セントジョーンズワート｜落ち込みに寄り添う
「ハッピーハーブ」とも呼ばれるセントジョーンズワートは、軽度なうつ症状や神経の不安定さをサポートする働きがあるとされるハーブ。PMSの感情の起伏に悩む女性に選ばれています。
注意点：
- 医薬品との飲み合わせに注意が必要（避妊薬、抗うつ薬など）
- 服用中の薬がある場合は医師に相談を
4. PMSケアのためのハーブティーの飲み方とコツ
◆ 飲むタイミングは「自分をケアしたい」と思ったとき
ハーブティーは薬ではないので、「このタイミングでないと効果が出ない」というものではありません。
一番大切なのは、「今、ちょっと休みたいな」「落ち着きたいな」と思った**“そのとき”にやさしく寄り添ってくれる存在として取り入れること。**
◆ おすすめのタイミング：
- 朝、1日を穏やかにスタートさせたいとき
- 仕事や家事の合間のほっと一息タイムに
- 寝る前のリラックス習慣として
◆ ブレンドハーブティーで相乗効果を
複数のハーブをブレンドすることで、香りや効果の相乗効果が期待できるのもハーブの魅力。
例えば、「カモミール＋ラベンダー」「レモンバーム＋ローズヒップ」など、自分好みの味や香りを見つける楽しさもあります。
◆ カフェインレスで安心・就寝前にもOK
ハーブティーの多くはカフェインレスなので、カフェインに敏感な方や、夜に飲むと眠れなくなる方でも安心して飲めます。
寝る前に温かいカップ一杯のハーブティーで、心と体をゆっくり緩めて。
5. ハーブ以外にも心がけたいこと
ハーブはあくまで「自然なサポート役」。PMSのイライラをやわらげるには、生活習慣や栄養面にも気を配ることが大切です。
◎ バランスの良い食事を
→ ビタミンB6やカルシウム、マグネシウムなどのイライラ軽減に役立つ栄養素を意識的に。
◎ スマホを手放して深呼吸
→ SNSや情報に疲れているときは、一度スマホを置いて、呼吸をゆっくり整える時間を。
◎ 無理に頑張らない日を作る
→ 生理前は「がんばれないのが当たり前」と受け入れて。自分を許すことが、心の安定につながります。
6. まとめ｜ハーブで、揺らぎやすい心にそっと寄り添う
PMSによるイライラや気分の浮き沈みは、女性にとってとても身近で、でも目には見えにくい悩み。
だからこそ、無理に“気のせい”にせず、やさしく整えてあげることが大切です。
ハーブは、がんばりすぎてしまう私たちに
「ちょっと休もうか」とそっと声をかけてくれる存在。
今日のあなたにぴったりの一杯を選んで、
少しだけ深呼吸してみてくださいね。
