無線 vs 有線|多層階ビルで失敗しない配線・電波トラブル対策(福岡施工事例)

「せっかく防犯カメラを取り付けたのに、電波が不安定で映像が途切れる…」
「配線工事のせいで思った以上に施工費が高くついてしまった…」

このようなお悩みを抱える方は、実は少なくありません。とくに多層階のビルや商業施設では、無線と有線の選択や配線の工夫次第で、導入後の使い勝手に大きな差が出るもの。

この記事では、「無線カメラ」と「有線カメラ」それぞれの特徴と注意点をわかりやすく解説し、福岡での実際の施工事例も交えて、多層階の建物で失敗しないための対策ポイントをお伝えします。

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無線カメラのメリット・デメリットとは?

メリット①:配線不要で設置が簡単

無線カメラの最大の魅力は、LANケーブルを引かずに設置できる点です。特に配線が難しい場所や、すでに営業中の店舗では、壁や床を傷つけずに済むのは大きなメリットです。

メリット②:レイアウト変更にも柔軟に対応

無線接続なら、カメラの位置を後から変更したい場合も比較的簡単です。季節ごとのディスプレイ変更や、オフィスのレイアウト変更にも対応しやすいのがポイント。

デメリット①:電波干渉や遮蔽物に弱い

多層階のビルでは、上下階の床材壁の厚みが無線の電波を遮ってしまうケースがあります。また、Wi-Fiルーターとの距離が離れるほど、接続が不安定になる傾向も。

デメリット②:通信帯域の確保が必要

無線カメラはWi-Fiを使用するため、他のネットワーク機器と帯域を分け合うことになります。特に高画質録画複数台同時接続をする場合、ネットワークが混雑しやすくなる点に注意が必要です。


有線カメラのメリット・デメリットとは?

メリット①:安定した通信で長時間録画に強い

有線カメラはLANケーブルを使って直接接続するため、映像の遅延や途切れが少なく、安定した映像を得られます。24時間録画や、クラウド保存を併用する場合にもおすすめ。

メリット②:セキュリティ性が高い

無線よりも外部からの干渉やハッキングに強く、安全性が高いとされています。特に企業の情報管理が必要なオフィスや、金銭を扱う店舗では、有線接続が推奨されることも。

デメリット①:工事が必要でコストがかかる

配線工事が必要なため、施工費や工期がかさみやすい傾向があります。とくに天井裏や床下にスペースがない場合は、見栄えにも配慮した施工が必要になります。

デメリット②:設置場所の変更が難しい

一度配線してしまうと、カメラの位置変更には再工事が必要です。将来的にレイアウト変更を予定している場合は、柔軟性に欠けるかもしれません。


【福岡施工事例】多層階の医療ビルに防犯カメラを設置したケース

実際に福岡市中央区の4階建て医療系ビルで行った防犯カメラ施工の事例をご紹介します。

● クライアントの要望

  • 各階のエレベーター前・通路・出入口にカメラを設置
  • 配線が目立たないようにしたい
  • 院内Wi-Fiとの干渉を避けたい

● 採用したプラン

  • 各階の通路・出入口は有線カメラを設置
  • エレベーター内のみバッテリー内蔵型無線カメラを使用
  • 各階にPoEハブを設置し、LANケーブルで集約して録画装置へ接続

● 工夫したポイント

  • 天井裏の配管スペースを活用し、配線を完全に隠蔽
  • 映像の確認はスマートフォンアプリでもできるよう設定
  • 無線カメラの通信範囲を事前にシミュレーションし、必要な位置に中継機を設置

● 導入後の効果

  • 各階の人の動きが把握できるようになり、スタッフの安全管理と盗難防止に効果を発揮
  • 電波干渉もなく、安定した録画が可能
  • 来訪者の動線分析にも活用され、マーケティング施策にも貢献

配線トラブルを防ぐためのチェックリスト

多層階や広い敷地での防犯カメラ設置では、次のポイントを事前に確認しておきましょう。

チェック項目内容
建物構造鉄筋コンクリートや厚い壁は電波を通しにくい可能性あり
ネットワーク帯域無線使用時は既存のWi-Fiとの干渉に注意
電源確保有線・無線ともに安定した電源供給が必要
カメラ設置数複数台接続の際はPoEスイッチや録画容量も確認
将来のレイアウト変更移設の可能性があるなら無線や柔軟な配線計画を

導入前にプロの診断を受けるのがベスト

無線か有線かで悩んでいる方は、まず現地調査による電波・配線の確認を行うのがおすすめです。

多層階のビルや複雑な構造の施設では、専門業者のノウハウが大きく影響します。

**「福岡での防犯カメラ設置に強い業者」**を選ぶことで、施工後のトラブルリスクもグッと下がります


まとめ:建物の構造や用途に応じた選択を

比較項目無線カメラ有線カメラ
設置のしやすさ◎ 配線不要で簡単△ 配線工事が必要
通信の安定性△ 電波干渉のリスクあり◎ 安定した通信
セキュリティ△ ハッキングリスクや干渉がやや高め◎ 高セキュリティ
移設のしやすさ◎ 柔軟に対応できる△ 変更には再工事が必要

無線・有線どちらにもメリット・デメリットがありますが、現場の構造・ニーズに合った方式を選ぶことが、失敗しない防犯カメラ導入の第一歩です。

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